注文住宅を建てる時は、あらかじめ予算を決めておく必要があります。しかし、「どのように予算を決めれば良いのかよくわからない……」という方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、注文住宅を建てる上で欠かせない予算の決め方についてご紹介していきます。
注文住宅に欠かせない「予算の決め方」とは?
予算を決める上で、まず大切となるのは、「予算の内訳」を知っておくことです。予算には、主に以下の2つがあります。
・頭金(自己資金)
・住宅ローン(銀行などからの借入金)
予算と聞くと、自己資金だけをイメージする方も多いと思いますが、基本的に借入金も予算としてカウントされます。では、具体的にどのように予算を決めていけば良いのか、その決め方を見ていきましょう。
おおまかに説明すると、予算を決める時は以下の流れになります。
1.事前に頭金を決める
2.住宅ローンでどれくらいの借り入れを行なうか決める
3.住宅ローンの事前審査を利用する
一つずつ説明していきます。
1.事前に頭金を決める
頭金を決めると言っても、どのように頭金を決めればいいのかよくわかりませんよね。注文住宅を建てる時に必要になる頭金は、基本的に「貯金額」から「注文住宅を建てた後に必要になる金額」を差し引くことで知ることができます。
注文住宅を建てた後に必要になる金額とは、
・電化製品や家具などの購入費用(50万円前後)
・子どもの教育費
・万一の時の生活予備費(生活費の3~6ヶ月分)
などがあります。つまり、注文住宅を建てるために使用する貯金額から、こうした項目を引いた金額が、自己資金として用意できる頭金になります。ちなみに、頭金は「物件価格の1割~2割の金額を用意すると良い」と言われています。
2.住宅ローンでどれくらいの借り入れを行なうか決める
住宅ローンは、年収に応じて借りられる金額が異なります。一般的には、年収の7倍まで借りられると言われますが、実際に予算を決める時には、返済額から計算する方法がオススメです。返済額は、年収の25%以内なら安心と言われます。計算方法は、以下をご覧ください。
・例1:年収が600万円で35年ローンの場合(返済額が年収の25%)
600万円×25%÷12ヶ月=12万5000円
12万5000円×12ヶ月×35年=5250万円
・例2:年収が450万円で20年ローンの場合(返済額が年収の20%)
450万円×20%÷12ヶ月=7万5000円
7万5000円×12ヶ月×20年=1800万円
上記の金額はあくまで例ですので、目安としてください。
3.住宅ローンの事前審査を利用する
頭金と住宅ローンの借入金に目安が立ったら、住宅ローンの事前審査に申し込みをしましょう。そうすることで、円滑に融資を受けられることにつながります。
基本的に予算は以上の流れで決めていきます。どのように決めていけば良いのかわからない場合は、ぜひ参考にしてください。
予算を決める上で大切となるポイント
注文住宅の予算を決める時には、事前に「無理なく返済できる予算」を立てることが大切になります。
注文住宅は予算によって、面積を広くしたり、内装にこだわったりすることができます。そのため、理想とする注文住宅をつくるために、考えていた予算をオーバーし、無理な返済プランを考えてしまう人も少なくありません。
また、最近では頭金なしで住宅ローンを利用できるケースも増えてきましたが、そういう時こそ先々の返済のことをしっかり考えて、「どれくらい融資してもらうか…」ということを決める必要があります。
注文住宅を建てる際は、あらかじめ返済シミュレーションをするなどして、自分の予算の範囲内で建てていくようにしましょう。
まとめ
今回は、注文住宅を建てる時の予算の決め方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?予算は、単純にその決め方だけでなく、注文住宅を建てた後のことも考えて決める必要があります。この部分をしっかり押さえた上で、理想の注文住宅を建てていってくださいね。