住宅を購入する場合には、主に「戸建て住宅」と「分譲マンション」のどちらかを決めることになります。それぞれにはメリットとデメリットがありますので、自分や家族の価値観やライフスタイルに合わせた住宅を選ぶことが重要です。
不動産の購入は大きな金額を必要とします。多くの人にとって「一生に一度の買い物」と言われることもありますので、間違いのない選択を行い、納得して住むことができる住宅を手に入れたいですよね。そこで今回の記事では、戸建て住宅と分譲マンションのメリット・デメリットをご紹介した上で、どちらを購入した方がいいのか、ということを見ていきたいと思います。
戸建て住宅のメリットとデメリットとは?
戸建て住宅の最大のメリットとなるのは、マンションのように上下左右に接している別の住戸がないということです。そのため、生活する上で避けられない騒音に対して、戸建住宅では、マンションよりも神経質にならなくても良くなります。
また、戸建て住宅であるということでのステータス感、住宅そのものの広さなども大きなメリットになります。さらに、敷地に余裕があれば駐車スペースとして活用することもできますので、駐車料金がかからないことも戸建て住宅の良い点であると言えるでしょう。
一方で、冷暖房効率に関しては、マンションよりも低い傾向にありますので、光熱費が高くなることや、防犯性の観点でも全体的に分譲マンションよりも劣るということが指摘されることがあります。土地とセットで購入ということにもなりますので、一般的にマンションより価格も高くなります。
マンションのメリットとデメリットは?
分譲マンションは特に都市部に生活する人にとって大きなメリットがあります。一般的に戸建て住宅と同じ価格帯であるならば分譲マンションの方が立地条件の観点から有利なことが挙げられます。駅の近さや総合的な利便性などでは、郊外に多い戸建て住宅よりも優れていることが多いでしょう。
高層階では眺望の良さも魅力的で、鉄筋コンクリート造のしっかりとした建物であれば耐震性や断熱性にも優れているというメリットがあります。また、防犯性も高く安心感を得ることができるとも言えます。
一方、デメリットは、駐車スペースを利用するためには別途費用が発生することや、管理費・共益費なども必要となることが挙げられます。騒音など、隣接住戸に対する配慮についても、戸建住宅よりは注意を払う必要があります。
戸建て住宅とマンションならどっちを購入した方がいい?
資産価値の観点で言えば、利便性の高い駅近くの地域にあるマンションは、価値の維持が期待できますので、売却による住替えなどが有利になるということがあります。一方で、その場所に長く住むことを前提とした場合には、戸建て住宅の方が相対的に低コストとなります。
そのため、将来的な売却を視野に入れて住み替えも検討する場合にはマンションを、定住を想定しているのであれば戸建て住宅の方が良いと言うことができるでしょう。
居住性という観点においては、開放感と自由度の高さを重視するのなら戸建て住宅、防犯や防災面においてはマンションが有利と考えることができます。都心部を中心としたライフスタイルに強いマンション、郊外型の戸建て住宅とも言われますので、自分や家族の状況に合わせた不動産物件を選ぶことをオススメします。
まとめ
住宅選びには絶対的な正解というものはありません。自分たちの生活にフィットしている住宅で、満足感の高い暮らしを手に入れることができれば、その選択には間違いがないということが言えます。「家族の人数」、「車の有無」、「広さ」、「価格」、「利便性」などの中から、どの点を優先するのかをリストアップして、適切な物件選びを行なうと良いでしょう。
また、戸建て住宅には戸建て住宅のメリットがあり、マンションにはマンションならではのメリットがあります。ただ、戸建て住宅・マンションともにメリットだけではなくデメリットもありますので、このことをしっかり踏まえた上で購入する住宅を選ぶようにしていきましょうね。