家を借りる時に気になることと言えば「審査」ではないでしょうか。みなさんの中には、「賃貸物件の審査で落ちてしまった……」という経験をした方も少なくないはずです。でも、賃貸物件の審査は、あらかじめチェックされるポイントを認識しておくことで対策することもできます。

そこで今回は、「賃貸物件の審査でチェックされるポイント」と「賃貸物件の審査に落ちないための方法」をご紹介します。

そもそも賃貸物件の審査って何？

みなさんの中には、初めて部屋を借りようとしている方もいらっしゃると思いますので、まずは賃貸物件の審査がどんなものかをご説明します。

賃貸物件の審査とは、簡単にいえば、「この人は安心して部屋を貸せる人かどうか」を判断することを言います。一般的に、これから入居する人が家賃を滞納したり、近隣とトラブルを起こしたりするのを未然に防ぐ目的で実施されます。

実際に審査を行なうのは、大家さんや管理会社であることがほとんどです。ただ、賃貸物件を仲介する不動産会社が審査を行なう時もあり、そこで「貸せない」と判断されることもあります。

この審査をパスしなければ、契約することができないことから、賃貸物件を借りようとしている方にとっては、とても重要なテストと言うことができます。

賃貸物件の審査ではどこがチェックされるの？

賃貸物件を借りる上で重要となる審査ですが、実際にどの部分がチェックされるのでしょうか。ここでは、特に重要となる4つのチェックポイントをご紹介します。

・収入

審査でまず見られるのが「収入」です。収入は、入居した後に家賃を滞納せずに支払うことができるかどうかの判断基準の一つとなります。一般的に審査に通りやすい収入は、家賃の3倍であると言われます。

・勤務先と職業

職業と勤務先も審査の際にチェックされるポイントです。審査では、収入の安定性が重視されます。そのため、公務員や大手企業の正社員などは審査に通りやすく、派遣社員やフリーターは審査が厳しくなる傾向にあります。また、物件の立地によりますが、水商売の人も審査に通りにくい傾向にあると言われています。

・連帯保証人

家賃の滞納やトラブルの時に入居者に代わって支払い責任を負う「連帯保証人」も審査の際に重要なポイントになります。そのため、連帯保証人が自立しており、かつ経済的余裕のある人であればあるほど、審査には通りやすくなります。

・人柄

審査では、入居者の人柄もチェックされます。たとえば、言動が荒かったり、態度が横柄だったりすると、大家さんや管理会社から「住民トラブルにつながる恐れがある」と判断され、審査に通らない可能性が出てきてしまいます。

上記の4つに加え、審査では「クレジットカードの滞納歴」など、さまざまなところがチェックされます。ただ、上でご紹介した4つのポイントをクリアすれば、基本的に落ちることは少ないと考えられますので、ぜひここでご紹介したことを覚えておくようにしましょう。

賃貸物件の審査に落ちないための方法は？

ここからは、賃貸物件の審査で落ちない方法を3つご紹介します。これをしっかり認識しておくことで、スムーズに物件を借りられることにつながります。

まずご紹介する方法は「収入に見合った家賃の物件を選ぶこと」です。さきほどもお話ししましたが、物件の家賃は収入の3分の1であることが一般的です。そのため、収入に見合わない高額な家賃の物件を借りようとすると、支払が滞るリスクがあると判断されて申込時点で断られることがあります。物件を選ぶ際は、自分の収入で確実に支払うことができる家賃の物件を選ぶことが大切です。

次にご紹介する方法は、「勤務実績証明や勤続年数などで信用を得ること」です。特に派遣社員やフリーターの場合は、正社員に比べて審査が厳しくなる傾向があります。そんな時に、審査書類に勤務実績証明や勤続年数などを記載することで、大家さんや管理会社の信用を上げることが可能になります。ただ、虚偽の記載をすると逆効果になりますので、正直に申告するようにしましょう。

最後にご紹介する方法は、「職業に応じて物件を選ぶこと」です。さきほどもお話ししましたが、たとえば住宅街のアパートなどでは、収入がよくても水商売関係の人は審査が通りにくくなる傾向があります。

近隣の人と生活の時間が違うため、「住民トラブルにつながる可能性がある」と、大家さんや管理会社が判断する可能性が高くなるからです。賃貸物件を借りる際は地域エリアのことも考えることをオススメします。

まとめ

賃貸物件の審査では、基本的にチェックされる項目が決まっているため、冒頭でもお話ししましたが、あらかじめチェックポイントを認識し対策することで、審査に落ちる可能性を低くすることができます。

ただ、大家さんによっては、「若い人はNG」など、独自の審査基準を持っている場合もありますので、ここでご紹介した審査に落ちないためのポイントをクリアしても審査に通らないこともあります。しかし、もし審査に落ちてしまっても、あまり気にせず次の物件を探すようにしましょう。

最近では、人口減少の影響で空き家が増えている傾向にありますので、地道に探せばきっとお気に入りの物件を見つけることができるはずです。